CONSULTING MENUコンサルティングメニュー

膝の悩み

半月板損傷

Bodymaintenance

膝の痛みの原因として『半月板損傷』を経験される方は多くいらっしゃいます。
スポーツをされている方は、ダッシュやジャンプ、切り返しなどの動作、またはコンタクトを伴う競技などでも急性外傷としての半月板損傷があります。
また、練習などによる疲労の蓄積による損傷も起こります。
スポーツをされていない方でも、加齢などによる変性で傷つきやすくなっている半月板に微妙な外力が加わって損傷するケースもあります。
今回はこの半月板損傷について情報をご提供します。

 

 

半月板とは膝関節を構成する大腿骨(太ももの骨)と脛骨(スネの骨)の間にあるC字型をした線維性軟骨で、内側と外側にあります。
クッションのように関節に加わる負荷を分散させたり、関節の位置を安定させる役割を果たしています。

 

 

半月板損傷の主な症状ですが、膝の痛みや腫れ以外では膝の曲げ伸ばしの際に引っ掛かりを感じることがあります。
症状が進行すると膝の曲げ伸ばしが出来ないロッキングという状態になり歩くことも出来ないほど痛みを感じることもあります。

 

 

半月板損傷の疑いがあれば病院に行って医師の診断を受ける必要があります。
レントゲンでは半月板は写らないため、MRI撮影による診断をされることが多いです。
治療に関しては保存療法と手術を選択される場合とがあります。
手術の場合、以前は半月板を切除するケースが多かったですが、切除をすると時間の経過に伴い軟骨が痛むことが多いため、現在では温存を目的とした治療が重要視されています。
保存療法の場合は運動療法やヒアルロン酸の関節内注射などが行われます。

 

 

また保存療法に関しては、膝の怪我や痛みの原因になりやすい下腿外旋(膝から下が外側に捻じれる)のマルアライメントの予防・改善も重要になります。
膝関節は伸展の際に下腿が外旋して、屈曲の際には下腿が内旋するという補助的な関節の動きがあります。
下腿外旋位では、このホームスクリューと呼ばれる動きが制限されてしまいます。
そこで、この動きを再現して下腿外旋のマルアライメントの予防・改善のための簡単なエクササイズを2つご紹介します。

 

 

まず、初めは下腿内旋のための運動です。
膝、股関節が90°くらいになるように椅子などに腰を掛けます。

足首を上げ、踵を床に着けた状態で下腿(膝から下)を内側に捻ります。

 
この時、膝が内側に動いてしまうと膝の動きではなく股関節からの動きになってしまうので注意してください。


この内側に捻る動作が出来るようになれば、内側に捻った状態をキープしたまま膝をゆっくり伸ばします。


膝を伸ばし切ったら、内側に捻った状態をキープしたまま膝をゆっくり曲げて元の位置に戻します。
膝を内側に捻ると、膝の後方内側の腱(内側ハムストリングスの腱)が硬くなります。
この腱が緩まないように動作を行ってください。
このエクササイズにより、膝伸展時の下腿外旋・屈曲時の下腿内旋の動作習得が可能になります。

 

 

もう1つのエクササイズは、立った状態で行います。
両足を閉じた状態で立ち、少し膝を曲げてスクワットをします。

 
膝を曲げた状態のまま、膝を外側に開きそのまま元の位置に戻ります。


この時、親指が浮いてしまわないように気を付けてください。


親指を浮かさずに膝を外側に開くと、股関節が外旋するため相対的に膝関節を内旋位にすることが可能です。

 

 

今回ご紹介した2つのエクササイズは痛みのない状態で行うようにしてください。
また、病院で医師からの治療を受けておられる方は、医師の許可を得てから行ってください。

同じカテゴリの他の記事

一覧はこちら
  1. ・膝の腫れや痛み-変形性膝関節症-
  2. ・膝外側の痛み-腸脛靭帯炎
  3. ・膝蓋骨の痛み
  4. ・膝のリスク因子
〒564-0063
吹田市江坂町1-13-21 ハイツ吉祥501
大阪市営地下鉄 御堂筋線 江坂駅 北改札1番出口より
徒歩1分、1Fに三菱UFJ銀行のあるビルの501です。 入口は銀行より裏手に2カ所ございます。
駐輪所横を通って奥のロビーに向かうとオートロックがありますので、501を押してください。