膝蓋骨の痛み
Bodymaintenance
階段の上り下りや椅子に座ったり立ち上がったり等、膝の曲げ伸ばしでの膝蓋骨(膝のお皿)の痛みを訴える方は多くいらっしゃいます。
特に女性の方は男性よりも骨盤の横幅が広いため膝がX脚になりやすく、膝蓋骨にストレスがかかり易くなります。
今回は、この膝蓋骨周囲の痛みを予防するための動作の習得について情報を提供させて頂きます。
椅子に座る時や階段の上り下りで膝を曲げる際、重心を真下に下げると膝がつま先よりも前に出てしまいます。
この時、太もも前面の大腿四頭筋の収縮により膝蓋骨へのストレスが増大します。
このストレス増大が膝蓋骨への痛みの原因の一つになります。
これを避けるためには膝を曲げる時に、膝がつま先よりも前に出ないような動作の習得が重要になります。
その動作の習得のためには正しいスクワット動作が必要です。
スクワットをする際、重心を真下に下すのではなく斜め後ろ45°くらいの角度で下げるように意識します。
こうすることで、膝をつま先の真上に下げることが出来、また大腿四頭筋だけでなく背筋、ハムストリングス、臀筋などの共収縮によりバランスの取れたトレーニングが可能になります。
しかし、足首や股関節・背筋などの柔軟性不足のために、この正しいスクワット動作が出来ない方もおられます。
この場合、ドアノブなどを握ることで重心を後ろにかけることが出来るので、柔軟性不足の方も斜め後ろ45°に下げることができます。
その他の方法としては、2人でお互い向かい合い、両手を握ってスクワットをすると同じように重心を後ろにかけてスクワットをすることが出来ます。
また、身体の前に重りを持つことでも重心を後ろにかけることが出来ます。
このようにして正しい動作を繰り返すことで筋肉や神経を再教育し、身体に新しい動作をインプットすることが可能です。
まずは自分が正しい動作が出来ているのかどうかを認識してください。
そして、出来ていない方は上記のような方法で意識すれば正しい動作が出来るという段階を経て、無意識でも正しい動作ができる状態を目指してください!